田中好子“いつもいっしょだよ”基金

2011年4月21日 女優・田中好子は天国へと旅立ちました。
その41日前の3月11日、東日本を襲った未曾有の大地震は、大津波・大火災をひきおこし、多くの人命の尊いいのち生命を奪いました。田中好子も、その惨状を病室のテレビで見聞きしながら、自分にも何か出来る事があるはずという思いから3月29日ラストメッセージを吹き込みました。
私たちは、この田中好子が病床で生命を賭けて伝えたメッセージを二つの遺言と捉え、(一、病気に負けるようなことがあったら天国で東日本大震災で被災された方のお役に立ちたい。 一、いつの日にか支えて下さった皆さまに、社会に、少しでも恩返しができるように復活したい)という田中好子の遺志を叶えるべく、2012年4月8日 「田中好子“いつもいっしょだよ”基金」を設立いたします。


当基金は2011年年3月11日に発生した東日本大震災により、ご家族を亡くされた遺族の方々の心理的回復、及びその調査、研究を目的といたしております。
具体的な活動内容といたしましては、東日本大震災の被災によって亡くなられたご遺族の悲しみを慰めるべく、田中好子“いつもいっしょだよ”モニュメントを1000個を制作し、東日本大震災によりご家族を亡くされたご遺族でご希望される方に無償にて提供いたします。1000通以上のご希望があった場合には、追って配布手段を検討いたします。


<田中好子 ラストメッセージ>
こんにちは、田中好子です。
きょうは3月29日、東日本大震災から2週間たちました。被災された皆様のことを思うと、心が破裂するような...、破裂するように痛み、ただただ、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするばかりです。
わたしも、一生懸命病気と闘ってきましたが、もしかすると負けてしまうかもしれません。でもその時には、必ず天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。それが、わたしの務めと思っています。
きょう、お集まりいただいている皆様にお礼を伝えたくて、このテープを託します。
キャンディーズでデビューして以来、本当に長い間、お世話になりました。幸せな幸せな人生でした。心の底から感謝してます。特に蘭さん、美樹さん、ありがとう。2人が大好きでした。映画にもっと出たかった。テレビでもっと演じたかった。もっともっと女優を続けたかった。
お礼の言葉をいつまでも、いつまでも皆様に伝えたいのですが、息苦しくなってきました。いつの日か、妹・夏目雅子のように、支えてくださった皆様に、社会に少しでも恩返しができるように復活したいと思ってます。カズさん、よろしくね。その日までさようなら。